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小曽部 の道祖神

こそぶ のどうそじん

小曽部 道祖神

山深い谷あいを縫うように流れる小川。杉木立や唐松の林の間にひっそりと佇む茅葺きの民家。街道筋から離れた緑豊かな美しい山里―小曽部。小曽部には多くの道祖神が点在しています。 「永寿の道祖神」「祝言の道祖神」「かけおち道祖神」などさまざまな表情の道祖神を見ることが出来ます。


《小曽部の里に古くから伝えられるお話》

むかしこの里の庄屋に、美しい一人娘がおりました。娘はよく透る澄んだ歌声をもっていました。娘の歌声は谷間に響き、畑仕事をしている村人の耳を楽しませます。
 この庄屋と川を挟んだところに炭焼きの若者が住んでいました。この若者も庄屋の娘の歌声を聞くのを楽しみにしていました。 
 ある日、山でけがをした娘を助けたことから、二人はしばしば会うようになり、お互いに強くひかれ合うようになります。
 このことは庄屋の耳にも入ります。しかし、娘は隣村の庄屋の息子という許嫁がいました。二人は会えない月日が流れます。それでも二人の思いはかわらず、やっとのおもいで再会をした二人は手に手を取り合い月の光の中ひっそりと、かけおちをしました。
 その後、この二人の先を知る人は誰もいないそうです。

民話に登場する庄屋の娘と炭焼きの村人が村を離れる時におち合ったとされる場所に「かけおち道祖神」があります。
まわりの障害を乗り越え愛を貫き通した2人に、村人たちは新しい門出と末永い幸せを祈り「長寿の道祖神」を祀ったとされています。

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