権兵衛峠
ごんべえとうげ

木曽谷と伊那谷を結ぶ峠です。伊那米を木曽へ運搬する場合、塩尻峠や牛首峠を越えるルートでは、奈良井まではよいが、その先に鳥居峠がひかえ、日数や米価など、何かと不便でした。そこで、牛方行司古畑権兵衛が、2年の歳月をかけて伊那へ抜けるこの峠(海抜1523メートル)の道を開きました。 その後、伊那谷から米を木曽谷へ、木曽からは、漆器や曲げ物などの工芸品が、伊那へ運ばれるようになり、その功績に因んで権兵衛峠と呼ばれるようになりました。 信濃川水系と天竜川水系の分水嶺でもあります。
権兵衛峠のカラマツ
権兵衛峠から山道を30分ほど歩いた奈良井国有林にある森の主ジャンボカラマツは、推定樹齢250年。日本で最大であろうといわれているカラマツで、市の天然記念物に指定されています。
また平成12年には林野庁による「森の巨人たち100選」に選定されました。
