MENU

  • お問い合わせ
  • アクセス

塩ジョイなび

  1. ホーム
  2. 塩ジョイなび
  3. 塩尻短歌館

塩尻短歌館

カテゴリ:見る

今日は、広丘小学校の隣にある、塩尻短歌館をご紹介いたします。

昔、大門商店街にあった偉い人の家を広丘に移築して、いまの短歌館になったそうです。明治元年(1868年)建築の本棟造りの立派な建物です。この建物は平成21年に国登録有形文化財に登録されており、短歌に興味のある人だけでなく、この古い家の造りに興味がある人も訪れるそうです。

短歌館では、斎藤史さん、太田水穂さんなどこの地でかつて有名だった詩歌の直筆の作文や、持ち物を見ることができました。そのほか最近の短歌フォーラムで優秀だった作品も並んでいました。社会人の部では心にずしんと重くのしかかる句や、自然の美しさをみごとに表現する歌がたくさんありました。学生の部では小学生から高校生までの作品が展示されており、青春のきらめきが感じられました。

「寄贈歌集室」は階段を上ったところにある小さな個室。本は短歌に関係するものが多く、閉鎖された空間。昔のひとが過ごした連綿と続く時間の流れを感じました。

塩尻市教育委員会、塩尻短歌館指導員・郡上さんが、短歌にまつわる人々の恋愛話を聞かせてくれました。

「島木赤彦さんはたった2年間だが、広丘小学校の校長先生だった。そのときの影響はいまもなお残っています。例えば、広丘小学校の児童たちはボランティアのこと公事と呼ぶ。これは島木さんが始めたこと。」

「太田水穂というひとは友達の恋仲を取り持つのがうまかった。」

「若山牧水というひとは昔、年上の女性に恋してこっぴどくふれられ、傷心の旅に出ていたところに太田先生が若山喜志子という女性を連れてきた。彼らはいまの村井駅のあたりで会う約束をしてそこで別れるはずだったが、どういうわけか若山牧水は汽車をおり、そのまま塩尻駅のあたりまで喜志子とふたりで歩いた。その道中で恋が芽生えて、ふたりは結婚した。ふたりが歩いた道はいまでも「ロマンロード」と言われて残っている。あのへん」

「窪田空穂というひとは昔の読売新聞でお悩み相談をしていた。“いまの女房が学力もなくてブスだから別れたい”という男に“お前は高校を出ているが品性というものが全く備わっていない。幼稚園から出直してこい”というコラムを載せた新聞がいまでも残っている。」

指導員の郡上さんが話してくれた数々の逸話で、ただの歴史上の人物が身近で興味の湧く人間に思えるようになりました。

短歌館入ってすぐのところにモニターがあり、短歌を詠んだひと本人が朗読しているそうです。本人の肉声が聞けるのは珍しいしおもしろいと思いました。

ライターひとことメモ

塩尻には、太田水穂や若山喜志子など、ゆかりの歌人が大勢います。市内には各所に太田水穂、島木赤彦、若山喜志子らの歌碑がみられるほか、毎年「全国短歌フォーラムin塩尻」をレザンホールで開催しており、広丘駅前には和歌を詠む十二単の女性モチーフの街路灯が並ぶなど、「短歌の里」としてのまちづくりは全国的にも珍しい取り組みをしています。

スポット情報

塩尻短歌館

  • 住所〒399-0706 長野県塩尻市大字広丘原新田288番地1
  • 電話番号0263-53-7171
  • 休館日月曜日・祝日の翌日・年末年始
  • 開館時間9:00~16:30
  • 入館料大人300円、中学生以下無料

MAP