中山道の難所「鳥居峠」に挑戦! 歴史と文化の道を歩く
中山道・奈良井宿と薮原宿を結ぶ約6㎞の山道です。江戸時代はの中山道屈指の難所として知られていましたが、現代では趣きのあるトレッキングコースとして人気を博しています。
頂上の御岳神社からは御岳山や木曽駒ケ岳を望むことができ、道中には松尾芭蕉などの俳人・歌人の句碑や石仏が数多く立っています。戦国の時代は木曽氏・武田氏の戦場となり、江戸末期には皇女和宮の降嫁の旅で通過した歴史の峠です。
奈良井駅
ここは標高934m。JR東海で一番標高が高い駅です。そう!あの東京のスカイツリーよりも高いんです。
「東京スカイツリー高さ634m(ムサシ) 奈良井駅海抜934m(クサシ) 奈良井駅の勝ち」
徒歩で約9分
奈良井宿観光案内所
奈良井宿の真ん中の辺りに奈良井宿観光案内所はあります。
ここでは、中山道歩きに重宝する木曽ひのきの街道杖の販売もしています。この街道杖にご自身で「奈良井宿」の焼き印を入れる「焼き印入れ」体験もできます。
また、峠越えには欠かせない「熊よけの鈴」や「桧笠」のレンタルを行っています。デボジット式で料金は各2,000円。奈良井宿の奈良井宿案内所と薮原宿の笑ん館、木祖村観光協会の3ヵ所で行っています。
※記載の3ヵ所であれば借りる場所と返却の場所が異なっていてもレンタル可能です。お預かりしたレンタル代金は、返却の際に全額ご返金いたします。
例)熊鈴を奈良井宿観光案内所でレンタルした場合
★借りる:奈良井宿観光案内所(2,000円支払う) ⇒ 返却:笑ん館 =2,000円戻ってきます。
★借りる:奈良井宿観光案内所(2,000円支払う) ⇒ そのまま持ち帰る = 2,000円は戻ってきません(今後の山登りやハイキングにも使用してね!)
徒歩で約9分
鎮神社
赤い鳥居が目をひく鎮神社。奈良井宿の京都側に祀られている神社です。
昔、奈良井宿に疫病が流行した際に、千葉県香取神宮より経津主神(ふつぬしのかみ)を迎えてお祀りしたところ、その病は鎮まったと言われそれ以来、奈良井宿の鎮守とされています。
徒歩で約10分
鳥居峠口(奈良井宿側)
鎮神社からおよそ10分。いよいよ山道です。峠の入り口は石畳になっていて何とも雰囲気があります。この石畳みは600mほど続きます。雨の日は滑りやすいので気を付けてください。
徒歩で約20分
中の茶屋
山道の途中で小屋を発見!「中の茶屋」と書いてあります。ここでチョイと一休み。
小屋の横の看板を見ると。。「葬沢」とかいてあります。どうやらこの辺りは木曽氏と武田氏が戦った場所のようです。
徒歩で約30分
峰の茶屋
山道を抜けたところに休憩小屋があります。「峰の茶屋」です。トイレもあります。
徒歩で約15分
鳥居峠のトチの木群
少し開けた山の道。谷側にはにはズラリと立派な栃の樹がそびえています。その中にひときわ立派な樹がありました。
徒歩で約7分
御岳遙拝所
栃の木群を抜けると大きな石の鳥居があります。御岳遙拝所に到着です。この鳥居が『鳥居峠』の由来になったとされています。
社殿の裏手に回ると御岳山が望めるスポットがあります。
徒歩で約10分
丸山公園
丸山公園には松尾芭蕉など多くの歌人、俳人の歌碑があります。
すぐ近くには湧水が出ていて、義仲硯水井戸もあります。
徒歩で約35分
鳥居峠口(薮原宿側)
山道はここで終わり。今度は林道です。この先はいよいよ薮原宿です。
徒歩で約15分
御鷹匠役所跡
尾張藩が鷹の飼育や調教などを行ってた場所です。ここの鷹は優秀で、鷹狩を好む藩主や将軍家に人気があったそうです。
徒歩で約5分
薮原宿
中山道の難所を控えた薮原宿は宿泊する人も多い宿場でした。藪原宿本陣には皇女和宮も宿泊しました。
徒歩で約10分
笑ん館
ここで奈良井宿の観光案内所でレンタルした熊よけの鈴や桧笠を返却します。借りる時に支払ったレンタル料金が返却されるので忘れずに受け取って下さい。 ちなみに鈴や笠はそのまま持ち帰る事もできますが、その場合、レンタル料金の返金はありません。
徒歩で約10分
藪原駅
鳥居峠越えの道程は、歴史をたどり・自然を感じ・文化にも触れ、五感が揺さぶられる充実の歩き旅でした。
きっと鳥居峠の自然は四季を通して異なった風景をみせてくれるだろうな。 新緑・深緑・紅葉・雪景色など。。こんどはどの季節に行こうかなぁ(´∀`*)
ちょこっと足し情報
今回、奈良井宿から薮原宿へ向かうコースを紹介しましたが、薮原宿から奈良井宿へ向かう事も出来ます。所要時間はどちらからスタートしても同じです。