塩尻短歌館
しおじりたんかかん
短歌の里 塩尻
広丘村(現塩尻市広丘原)は太田水穂、島木赤彦を中心に数多くの歌人達が集い創作に没頭した地で、年に一度「全国短歌フォーラム」も開かれるほど短歌と結びつきが強い街です。この短歌館は塩尻に縁ある歌人の足跡をたどる資料を展示しており、書簡や歌集が中心で一個人を対象にした展示館ではない事が特色です。また、短歌館の母屋はこの地方独特の本棟造の建物を移築したもので国有形登録文化財にも指定されており、建築物が好きな方にもおすすめのスポットです。
ゆかりの歌人たち
明治時代に生まれ短歌文化の大きな流れを作った太田水穂・島木赤彦・若山牧水。それぞれ個性も作風も違いますが、かつての広丘村(現、塩尻市広丘)を中心に、互いに切磋琢磨しながら創作に没入していました。この3人を中心に伊藤佐千夫・長塚節・窪田空穂らの歌人がかかわり合いを持ち、さらには若山喜志子・中原静子・潮みどり・四賀光子ら、多くの歌人が交わり創作活動をこの地に展開してきました。
面影を偲び、点在する碑を巡る
塩尻市内には歌碑・句碑などの文学碑が点在しています。最も古い碑は宝暦11年(1751)建立の芭蕉の句碑です。また、塩尻短歌館を後ろから抱くように広がる歌碑公園には塩尻ゆかりの歌人達の碑が建ち、赤松林と碑が醸す叙情の雰囲気から、歌人たちの面影が偲ばれます。
歌碑公園と周辺
近代歌人の面影を偲ぶ広丘の歌碑公園には、近代短歌の潮流と言われる太田水穂・島木赤彦・若山牧水をはじめ、女流三歌人の若山喜志子・四賀光子・潮みどりらの歌碑が建立されています。また、この近くには国登録有形文化財の島木赤彦の寓居があります。
基本情報
開館時間 | 午前9時~午後4時30分 |
休館日 | 毎週月曜日及び祝日の翌日、年末年始(12/29~1/3) |
入場料 | 大人300円(団体20名以上240円) 子ども(中学生以下)240円 |
住所 | 塩尻市広丘原新田288-1 |
電話 | 0263-53-7171 |
関連情報 | 短歌フォーラム |