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中山道

なかせんどう

中山道は江戸日本橋から京都三条大橋までの間に69宿あり、東海道と比べると山坂は多いが川留めでの長逗留がなかったため予定通りの行程で通行ができ、東海道のバイパスというべきものでした。 塩尻市域の中山道には塩尻宿、洗馬宿、本山宿、贄川宿、奈良井宿の5つの宿場が置かれました。

  ー目次ー



下諏訪宿(江戸日本橋から29番目)

下諏訪宿⇒塩尻宿 およそ13㎞ 歩き所要時間目安 約4時間30分 【塩尻峠越え】  

≪道中のどんなとこ見どころ≫

塩尻峠の頂上の展望台から東を見てみよう! 富士山・諏訪湖・八ヶ岳・南アルプスを、西側には穂高連峰や北アルプスを眺望。立派な景色だな~。

溪斎英泉 塩尻峯 諏訪ノ湖水眺望
塩尻峠 親子地蔵 峠の中腹にひっそりと仲良し親子です。
江戸より五十七里 東山一里塚。地元の小学生考案!東っこかるたの「ま」があるよ。
柿沢一里 塩尻宿は、もうすぐそこです。がんばって!




塩尻宿 (江戸日本橋から30番目)

塩尻宿は松本領と諏訪領の堺で米殻類や禁制品を改める「口留番所」が設けられ参勤交代などで使用する本陣や脇本陣が設けられ、旅籠屋の件数は幕末には中山道二番目、信濃では一番の数でした。

慶長19年、中山道が塩尻峠経由となり塩尻宿が開設されました。

 塩尻宿⇒洗馬宿 およそ6.5㎞ 歩き所要時間目安 約1時間30分

≪道中のどんなとこ見どころ≫

国史跡の平出遺跡や見渡すかぎりのぶどう畑など塩尻を代表する名称を通り抜け。ちょっと寄り道!平出遺跡で古代へ時間旅行はいかがでしょうか。 

平出遺跡弓矢飛ばし体験

平出一里塚。 全国的にもめずらしい、向かいあわせで2基あります。
ちょっと寄り道。縄文から弥生時代まで。「平出遺跡公園」
ぶどうの産地、桔梗ヶ原を歩きます。春は芽吹き、夏は若芽を愛でながら。秋はぶどうの香りに包まれながら歩きます。




洗馬宿 (江戸日本橋から31番目)

中山道と善光寺街道の追分に当たる宿場です。洗馬宿には中山道に3つしかない貫目改所の1つが設けられました。昭和初期の大火で宿場の面影はほとんど焼失してしまいましたが、追分に当たる場所には常夜灯の石燈篭が残されています。

木曽義仲の馬の脚を洗い元気が戻ったことから「洗馬」と名がついたと言い伝えがあります。

↓ 

洗馬宿⇒本山宿 およそ3.2㎞ 歩き所要時間目安 約50分

≪道中のどんなとこ見どころ≫

打ちたてのそばで腹ごしらえ。「蕎麦切りといつぱ、もと信濃国本山宿より出て、あまねく国々にもてはやされる」古くは団子やそばがきで食べられてきたそば。今の細長く切って食べるスタイルは本山宿が発祥と言われています。

地元のお母さんたちが丹精込めて打ち上げたそばが食べられます。


白布で覆われた秘仏の言成地蔵が安置されています。
言成地蔵尊と下馬落としの伝説が残ってます。
江戸より六十里 牧野の一里塚。




本山宿 (日本橋から32番目)

蕎麦切り発祥の地と言われる本山宿。木曽路の入り口、松本平の出口として栄えました。本陣は皇女和宮が徳川家茂に嫁す際や、明治13年の明治天皇御巡幸の際の宿泊所となりました。

戦国時代、本山城の根小屋から集落が発生し、宿場となりました。

本山宿⇒贄川宿 およそ7.3㎞ 歩き所要時間 目安 約2時間

≪道中のどんなとこみどころ≫

当初の中山道は桜沢~岡谷に抜ける2つの峠を越える山中を通っていました。今のルートになったのは中山道開通の16年後と言われています。またこの間は尾張藩と松本藩の境目にあたります。「是より南木曽路」の碑がお出迎え。いよいよ、ここから木曽路が始まります。

日出塩の集落をすぎると、初期中山道の分岐があります。当初の中山道はこのルートでした。
江戸より六十一里 日出塩の一里塚。
木曽路の北の出入り口にある「是より南木曽路」の碑。
土木遺産。アーチが美しい片平橋。(現在渡れません)




贄川宿 (日本橋から33番目)

贄川宿は木曽路十一宿の入口です。中山道の交通の要衝として贄川関所がおかれ、宿泊業や遠隔地商業で発展しました。

多くの文献を元に昭和51年に復元された「贄川関所

贄川宿⇒奈良井宿 およそ7.0㎞ 歩き所要時間目安 約1時間45分

≪道中のどんなとこ見どころ≫

漆器店が軒を連ねる木曽平沢を通ります。「漆工町 木曽平沢と「宿場町 奈良井宿」2つの重要伝統的建造物群保存地区が隣合っています。

漆工町「木曽平沢」。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
道の駅「ならかわ」 建物内には木曽平沢の職人さんが手掛けた長野五輪のメダルを見ることが出来ます。
漆器はお椀やお箸からグラスやアクセサリーまで。旅の思い出におひとついかがですか?
塩尻市 木曽漆器館」漆器の魅力に触れてみよう 




奈良井宿 (日本橋から34番目)

「奈良井千軒」と謳われ賑わっていた宿場。今当時の面影を色濃く残し、現在は人気の観光スポットとして多くの人が訪れてます。

宿場町「奈良井宿」。国の重要伝統的建造物保存地区に選定されています。

 奈良井宿⇒藪原宿 およそ5.0㎞ 歩き所要時間目安 約3時間30分 【鳥居峠越え】

≪道中どんなとこ見どころ≫

中山道の難所と言われて鳥居峠は太平洋側に注ぐ川と日本海側に注ぐ川の分水嶺にあたります。其のため、峠を上る前と下った後は川の水の流れが方向が違いますよ。また、峠の頂上の御嶽遥拝所の裏手からは御岳山がきれいに見えます。

紅葉のトンネルを歩く錦秋の秋。
奈良井側の石畳。いざ!峠越えへしゅっぱーつ。
鳥居峠の頂上手前には、伝説が残る「子産みのトチ」があります。
神秘的な空気に包まれる御岳遙拝所。




藪原宿(江戸日本橋から35番目)

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